世界の教室に、
ヒバクシャの思いを
世界のヒバクシャの思いを、未来を担う世代へ届けるために。私たちの取り組みをご紹介します。
写真タペストリーが、
学校から学校へ旅をする
森下一徹、伊藤孝司、桐生広人、豊﨑博光、本橋成一、森住卓。6人の写真家が世界各地で撮影した約120枚の写真が、A2サイズのタペストリーとなり、学校から学校へと巡っていきます。
受け取った学校が、寄付や協力を通じて次の学校へタペストリーをつなぐ「恩送り」の仕組みによって、この旅は途切れることなく広がっていきます。
小屋の前でナジェージュダさんの記念撮影をしていたら、突然小さな豚が顔を出した。
オートル村 撮影 本橋成一
※オートル村は、チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシ国内の村です。
長崎から、世界へ
2026年7月、長崎県美術館での展示「広島、長崎だけじゃない 世界のヒバクシャ」から、この旅は始まりました。
まずは長崎の学校から。そして、この展示をきっかけに出会った国内外の学校・大学へと、少しずつ輪を広げています。10校、40校、150校、300校、そして500校へ——種をまくように、芽吹くように、この歩みを重ねていきます。
記憶を、学びの力に
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)をはじめとする研究機関との連携を、今後模索していきたいと考えています。写真という記録が持つ価値を、学術的な視点からも発信していくことを目指しています。
測りきれない将来への不安 撮影:森住卓
言葉を越えて、心が響き合う ―「RESONO」
「RESONO」は、ラテン語で「共鳴する・響き合う」を意味する言葉です。現在構想中の多言語対話サイトで、世界の学校でタペストリーに出会った若者たちが、言葉や国境を越えて語り合う場をつくることを目指しています。
まずは、タペストリーを見て感じたことを、生徒たち自身がRESONO上でシェアするところから始めます。そのひとつひとつの感想が、やがて国境を越えた対話へとつながっていきます。
自分の土地を、自分の声で守ろうとする人たちがいます。RESONOは、そうしたこれまで届きにくかった声にも、耳を傾けられる場でありたいと考えています。
"Toward a world where love resonates."
2027年の立ち上げに向けて準備を進めており、その後、対話の場としての内容を少しずつ充実させていく予定です。
「聖地を守れ」撮影:豊﨑博光
一枚の写真から、対話がはじまる
写真と出会った人たちが、感じたことを言葉にする場も大切にしています。展示会場での「膝づめトーク」やアフタートークサロンを通じて、一枚の写真から始まる対話を広げていきたいと考えています。
服部道子さんは、30年以上にわたって語り続けています。
被爆者のメッセージ
広島の被爆者・服部道子さん(97歳)
服部さんは16歳の時、見習い看護師として働き始めたばかりの広島の軍医部で被爆。死の淵にある人々を必死で看病しました。戦後は青森・宮城・福島・東京など各地で厳しい生活を送りながら、50代から語り部の活動を始め、30年以上にわたって被爆体験を伝え続けています。2013年にはピースボートで「非核特使」として世界各地を訪れ、核廃絶を訴えました。著書「『あの日』ピカドンが」(文芸社)。NPO法人世界ヒバクシャ展理事。埼玉県在住。
共感の輪が、育っていく
私たちの活動拠点の山梨や、写真展の開催地・長崎の人たちはもちろん、この展示をきっかけに出会った海外の方々にも、プロジェクトへの参加を呼びかけています。学校での受け入れについても「自分の学校でも話してみます」と、快く引き受けてくださる方が何人もいました。大学生、学校の先生、学校の経営者――国籍も立場もさまざまな人たちとの出会いが、少しずつ広がっています。
まだ役割が固まっているわけではなく、Discordに集まりながら、これから一緒に何ができるかを探っていくところです。
「手伝ってみたい」「話を聞いてみたい」という方は、どうぞ気軽にDiscordを覗いてみてください。